最近、水族館もダメ、動物園もダメ、肉も食べちゃダメ、しまいにはペット産業自体を全否定と極端な活動をしている団体の、フクロウカフェ廃止を求める動画が出回っているのを目にします。
その動画は、フクロウが繋留されているのをさも嫌がっているかのように、バタバタしているところだけを切り取ってつなぎ合わせたもので、可哀想感をあおるテロップも入って、まぁよく考えられて編集されたなと思います。
フクロウは基本無駄に飛んだりはしない。インコのように楽しげに動き回ったりもしない。
(巣周り中の幼い子を除く)
『ん?ラムちゃんのこと呼んだ??』
呼んでないよ、おやすみー。
飛ぶ目的はただひとつ。いや主にふたつ?
ひとつは獲物を捕獲するため。もうひとつは、より安全で快適な場所に移動するためで、それ以外は無駄に体力を使わない省エネさんなのです。
ですから、十分なご飯をあげて、快適な環境を整えてあげると、こっちが少しは動いてくれよと思ってもあまり動いてくれません。いやむしろ、面倒くさがりの私としては、フクロウに生まれたかったなと思うくらい(笑)
↓動かされたらめっちゃ文句たれる人たち代表。
参考までに、うちでは体重測定や肉あてを定期的に行い、ご飯の量を見直しています。それこそ落ち着きのない子が居たら、ご飯足りてるのかな?と真っ先に疑います。
『シフォンのご飯ももっと増やして!』
そして、フクロウが立ったり座ったり選べるように、フクロウの好む高い位置(お子様の来店に全く配慮されてなくてごめんねという感じ)に設置した台の上に止まり木をおいています。
↓閉店後、床に寝転がっているおかあちゃんが死んでないか、時々確認するしずくちゃん。
怖がりなフクロウの背後には壁を立ててやったり、角地に移してしてあげたり、鷹が見えないようにしてあげたり、落ち着かない子が満足するまで何かしらの対策を取り続けます。
↓ジアセーカーの白夜が見えないようにグリーンのカーテンを吊るしてもらった怖がりさんたち。
それでもご飯の器を見た途端バタバタする食いしん坊な子もいるので、その動画を切り取られた日にはたまりませんが。
ちなみに放鳥ルームも用意しました。お客さんにもフクロウが飛んでる姿を見てもらいたいとわざわざ曇りガラスを透明にかえたのに、一日中放鳥していても気に入った場所から全く動かないという事態が続き、むしろ『なんであの子だけ閉じ込めてるんですか?』なんて質問が飛び。。営業中はただの物置に成り下がりました。それなら曇りガラスの方が都合良かったのになー(笑)
↓6羽放鳥して4時間経過。。誰一人動かず。
『動けとか命令されたくなーい。』
↓こちらは移動距離徒歩1メートル、新記録達成!
※フクロウが全く動く必要がないということではありません。得てして動いてくれないという一例です。
確かに自分から見て、配慮に欠けるなと感じるフクロウカフェの存在も目にします。店のど真ん中で前も後もお客さんが通るとか、止まり木細っ!とか、ライト直撃とか。
↓眩しい上に、斜めってる細い止まり木のみ。お前も傾いた部屋でずっと暮らしてみろと言いたい。
自分たちもまだまだ勉強中で、完璧なことはひとつもありません。だから、指摘されるような事もあるかもしれません。ですが、そういうことへの配慮と勉強を怠らないようにしています。
だからそういうことに配慮をしない、もしくは無知が故に可哀想な結果となっているフクロウカフェが存在するのは正直迷惑だし、何より、フクロウさんたちが可哀想で、ここの子全員連れて帰りたいと思ったこともあります。
当然、自分も失敗や間違いをおかすし、人のことをとやかく言える完璧な人間じゃないからあまり言いたくはなかったのですが、一言でフクロウカフェと言っても色々なやり方をしているところがあるのに、全部ひとくくりで話すのはやめていただきたいなぁと思う今日この頃です。
まぁ、そういう極端な活動をしている人は、大抵人の意見に耳を貸さないし、事なかれ主義のおかあちゃんとしては声を張り上げるのもバカバカしく。
かといってうざいくらい目にするので、こっちも黙っちゃいられないぜとペン?をとった次第であります。
ちなみに繋留、ケージ、放し飼いについては、それぞれ自分なりにメリット、デメリットを経験し、うちでは繋留飼いが一番フクロウにとって安全だと思っているので採用しているし、お客さんにも不在の時は繋留、TVをみてくつろぐときなどに放鳥してあげてと推奨しています。
ただし他を否定するつもりもありません。それは飼い主さんのライフスタイルや環境、その子とどう暮らしていきたいかによるところで、飼い主さん自身が決めることです。
店側としては、こんなこと起きるよと教えてあげ、それでもそうすると言ったら、じゃあなるべくこういうケージにしましょうとか、放し飼いにするなら誤飲しそうなものは全部片付けてとかアドバイスをするかんじです。
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